知人から聞いた話

いわゆる、知り合いの友人から聞いた話

ウエストポイントの幽霊(本当にあった怖い話)

私は心霊懐疑派でほとんど全てのオカルトは信じない。
が、しかし中には極わずかだが本物と考えざるを得ないモノもある。
そんな数少ないオカルト話の一つ
ウエストポイント、米陸軍士官学校の幽霊談である。
(この怪談は小説にもなっている。)

知人から聞いた話
ウエストポイントで候補生達が幽霊を目撃したと騒ぎになった。
幽霊が出ると言う部屋に高級士官も泊まったが
緑の少女が胸元まで上がって来たと言う。
それで士官学校は有名な霊媒師ウォーレン夫妻を呼ぶ。
ウォーレン夫妻は「ここには多くの霊を感じる」と言ったらしい。
この話はウエストポイントのHPにも書かれている。

ウエストポイント同窓会HP
(リンクを踏むのが嫌な方は"west point ghost"のキーワードで検索して見て下さい。)
photo10696.jpg
1972年ウエストポイントを訪れた霊媒師Lorraine Warren写真左(ウエストポイント同窓会HPより)


この幽霊談にも尾ひれはひれは付いている。
事件のあった年、有名な霊媒師Lorraine Warrenが
ウエストポイントを訪れているが。
写真左の女性がWarren、
ここまでは事実!
しかし、幽霊騒動は10月~11月に起こっている
歴史と伝統を持つ士官学校が直ぐに民間の霊媒師に頼るとは思えない。
また、Warren夫妻はその体験が映画「死霊館」になるくらい
有名な悪魔払い師&霊媒師だったので
死霊館
死霊館


商品詳細

呼ばれて直ぐに来れたとは思えない。
よってこの写真は事件のあった年だが
事件前に、たまたま観光と宣伝で学校を訪れた時に
撮られた写真と考えるのが妥当だと思う。
HPの説明では
写真が取られたのは学校長公邸、事件のあった部屋では無い。
真ん中の婦人(学校長婦人と思われる)がドレスを着ており
右の学校長の制服はニュースや映画では見慣れない軍服を着ている。
私が昔見た映画でこんな軍服を着ていたシーンがあった。
友よ、風に抱かれて [DVD]



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この軍服はブルーユニフォームと呼ばれ、儀仗やパーティー用の服としても使われる。
校長の前の姿は見えないが多分、ボータイをしているはずだ。
幽霊騒ぎに焦っていると言うよりは
学校を訪れた有名人を学校長が「もてなし」していると見える。

「緑の少女」
「複数の高級士官の証言」
のネタ元はHPから入れる
候補生書いたレポートである。
ただ、このレポート
士官学校内向けに書かれたモノである。
それが為に専門用語が紛らわしく
「緑の少女」は軍用毛布の意味
「高級士官」は士官学校内で上級候補生の
階級を誤って知人が解釈したていた。

それでは尾ひれを除いた怪談を簡単にまとめてみましょう・・・
1972年10月、時はベトナム戦争の最中、
1年生候補生が部屋で昔の兵士の姿をした
幽霊を見たと騒ぎ出した。

入校して1ヶ月程度の士官候補生と言うのは
世界で最も精神不安定な者達である。
オカルト話の目撃者、体験者としては全く信用できない。

上級生達も1年生候補生を信用しなかった。
それで、上級生達が代わる代わるその部屋に泊まったのだが・・・
・部屋の温度が急に下がる
・金縛りにあう
・非現実的なモノを目撃する
・床に水が溜まった
等々の不可思議な現象を体験した。

レポートにはそれらの事が
日時:1972年10月~11月の間の日付及び時間
場所:47師団4714号室
そして当事者達の氏名と
目撃内容・体験内容が簡潔に書かれている。


私が信憑性の高い怪談話と評価する理由として
※アメリカ陸軍士官候補生はエリートである、
 その死相観、キリスト教観より幽霊を目撃したと公言する事は
 自らのキャリアに取ってマイナスになる。
 それなのに士官学校内で重要な役職に付いているエリート候補生達も
 目撃、体験を公言している。
 
※レポートには戦術士官(たぶん、軍隊の学校として指導監督をする現役将校と思われる。)が
 その部屋に泊まったとは書かれていない。
 同様に、当時最先端の理科学技術を教えていた学校で候補生達に教えていた
 理科学、心理学の専門家が
 調査機器を使って調べたとも書かれていない。

 個人的に政府陰謀説を唱える左曲がりのマニアような話はしたくないが・・・
 米陸軍士官学校は
 「聞かれていないから答えなかった」の官僚的な理論で
 意図的に答えていない、公表していない事があると考えられる。
 
 これだけ、話が大きくなったのだから
 これだけ、話が面白くなったのだから
 ベトナムで実戦経験さえ持つ、胆の据わった複数の現役士官が
 その部屋に泊まったはずであるし
 当時トップクラスの複数の専門家が
 その部屋に泊まって調査したはずだ。
 その結果、何も無ければ「何も無かった。」
 原因が分かれば「原因はコレだ。」と公表しているはず。

 現役士官や専門家が泊まった結果が
 候補生達の証言と代わらなかったから
 米陸軍士官学校は進んで答えていないのでは無いだろうか?

多くのオカルト話が自称「専門家」と称される人々が検証したと
自称「信頼出来る人」が体験した
と言う話を付け信ぴょう性を高くする。

がしかしこの話は
本物の専門家、信頼出来る人々が体験しただろうと思われるのに
その話が付いていない事で逆に
「何かあったのかも」と思わせる話である。

2014/06/30投稿記事

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クリスマスプレゼント

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(クリスマスツリー ウィキペディアより)
知人から聞いた話
クリスマスシーズンのショッピングモール
迷子センターに小さな男の子が連れて来られ、
係りのお姉さんが対応した。

ママがいなくなったんだ。
僕が良い子にしなかったから。

ママは僕を優しく抱きしめて
「地下室にはサンタさんから預かった大切なモノを置いているの。
絶対に入ってはダメよ。」って言ったの

でも地下室から子猫の鳴き声が聞こえたの
僕は前から子猫が欲しいって言っていたから
こっそり地下室に降りたの。

だからママがいなくなっちゃったの


お姉さんは「大丈夫、ママは直ぐに来てくれるから。
お姉さんの友達が今、ママを探しているからね。」と言って慰めた。
お姉さんは子供にクッキーを渡し色々と話をさせた。
子供はサンタを信じる素直な子、
きっと素敵なクリスマスが待っているだろう。

お姉さんも猫好き
だから「地下室の中に何がいたの?」とつい聞いてしまった。
男の子は
「ママには内緒だよ・・・
僕くらいの女の子、
でも両手と両足が縛られていたよ。口も何だか変だった。
だから子猫みたいな声がしたんだ。」


聞いた話では、女の子の状態はもっと酷かった
その為、少し話を変えた
米国製の都市伝説は力技が酷すぎる。



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黄色いリボン

知人に聞いた話
男が田舎道を一人で運転している時の事、若い女を車に乗せたそうだ。
男は普段そんな事はしないのだが、
その日の占いが「恋愛運:思いもよらない出会いあり」だったので、
思い切って女に声を掛けたのだったらしい。
200px-The_Yellow_Handkerchief_at_yubari.jpg

二人の会話は初めギクシャクしていたが
文学や歴史、二人の共通の話題が分かると次第に打ち解けたそうだ。
男はホンの少し思い切って聞いてみた
「どうして道を歩いていたの?」
女はホンの少し考え「彼氏と別れたから。」と答えたらしい。
そして女は「どうして乗せてくれたの?」と男に聞いた。
男は今朝の占いの話を正直にしたそうだ。
こうして二人は町まで会話を楽しんだらしい。

町に着いた時、男は再び思い切って女に言った。
「一緒に食事でも・・・」
女は少し考えて言った。
「もう少し早く出会えていれば、もしかしたら・・・」
そして、カバンから回転式の拳銃を取り出すと
弾倉を空け、弾を取り出し男に見せた。
空薬きょうが三つに実弾が二発。

「彼氏を撃ち殺してきたの・・・
 ここまでありがとう、これから警察に自首するわ」
と言って車を降りたそうだ。
米国の知人から聞いた話・・・

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雨の日の釣師(名人伝)

知人から聞いた話
魚釣りに出れない雨の日
釣師は話を大きくするらしい。

知人が魚釣りを覚えた小学生の頃、
親戚一族が集まる事があったそうだ。
雨の休日、昼間からチビリチビリと酒を飲む男達は
いつの間にか釣り自慢を始めたらしい。

従兄弟の大学生が両手を広げ
「これくらいのシーバス(スズキ)を釣った。\(^O^)/」と言うと
Sea_Bass_(side).jpg
スズキ(ウィキペディアより)

海外赴任経験のあるは従兄が
「俺が釣ったカジキマグロは大きすぎて両手じゃあらわせない┐('~`;)┌」と言う
220px-Atlantic_blue_marlin.jpg
カジキマグロ(ウィキペディアより)

カジキマグロは釣り少年に取って憧れ、従兄の勝ちだ。
すると会社経営をしている叔父が
「カジキマグロよりチョット小さいが本マグロを釣ったよ。(`~´)y-~~~ 」とドヤ顔で言った。
寿司の王様、本マグロ
鉄火巻き好きの釣り少年は叔父に軍配を上げる。
220px-Tuna_maguro_Yukinobu_Shibata.jpg
本マグロ(ウィキペディアより)

公務員の父がそれを聞いて親指と人差し指を軽く広げると
「この前、釣ったカワハギは肝が大きくてね
 このくらいはあったよ。( ̄ー ̄)」とニヤリと笑った
釣り少年と大学生の従兄弟には分からなかったが
叔父のドヤ顔が見る見る崩れるのを見て父の勝ちが分かった。
280px-Kawahagi.jpg
カワハギ(ウィキペディアより)

黙って酒を飲んでいた元大学教授の祖父が人差し指をスゥ~と挙げると
「私は今はヘラブナだね・・・(-ι_- ) 」と静かに言った。
従兄弟の大学生が小さな声で
「釣りはフナに始まり、ヘラブナで終わるんだ。」と教えてくれた。
なんと祖父は人差し指一本で皆を差し置いて勝利を得たのだ・・・
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ヘラブナ釣り(ウィキペディアより)

一族郎党が祖父に尊敬の眼差しを向ける正にその時、
曽祖父がカッと目を開き
「ワシは河童を釣った。(`・ω・´) 」と言った。
御年八十歳、先の戦争では南方で戦った元近衛兵の威圧に
誰もが息を呑んだ・・・
何とか祖父が口を開き
「父さん・・・餌は何を使ったのです?(; ̄Д ̄)」と聞いたそうだ。

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河童(かっぱ寿司より)

知人の曽祖父はその後しばらくして天寿を全うしたそうだ
私も魚釣りが好きで釣り談義も大好きだが
知人の曽祖父は間違いなく
「雨の日の釣師としては
 日本一の名人。」であろう。

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田中貢太郎「死人の手」(要約)

母をたずねて三千里 完結版 [DVD]母をたずねて三千里 完結版 [DVD]
(2001/05/25)
松尾佳子、二階堂有希子 他

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道中を急ぐ旅人が山中で夜を迎えた、困ったと思っていると一軒の家が見える。
戸を叩くと、主人は中に入れてくれ、囲炉裏の火に当たらせてくれた。
旅人が「助かった」と安心していると、
主人が「丁度良いところに来てくれた。夕方、妻が病気で死んでしまった。
今から村に下りて親戚に知らせてくるので、居留守も兼ねて勝手に寝てくれ。」と言う。

旅人は人情事なので断るに断れない。
主人は「枕団子しか無いが腹が減ったら食べてくれ。」
と言って家を出て行ってしまった。

二枚折りの屏風を逆さまにした向こうには布団が敷かれ寝ている人がいる。
死んだ主人の妻だろう、その枕頭に枕団子が供えられていた。
旅人は腹は減っていたがそれに手を出す気には成れなかった。

旅人はマズイ所に来てしまったと後悔していると。
逆さ屏風の向こう側で風のせいかカタカタと音がした、
旅人が「嫌だな・・・」と思い見ると、
布団の顔のあるほうから青白い痩せこけた手が出てきて
枕団子を一つ掴むと再び布団の中に戻った。
「もう駄目」旅人はそこから逃げ出そうとして気を失ってしまった。

しばらくすると
「おい、どうした。」と言って旅人を揺り動かす者がいる。
主人と村から来た男二人が大丈夫かと声を掛けた。
旅人は目を覚ますと遺体が手を伸ばして枕団子を取った事を説明した。

主人はそれを聞くと
「それはすまない事をした。子供が母親が死んだと言ってもどうしても聞かない。
一緒に寝ると言うので寝かせてやっていたのだ。おおよそ、子供が取ったのだろう。」
と言って遺体の布団をまくると・・・
遺体の胸にしがみ付いて四つばかりの子供が寝ている。
その片手には枕団子が握られており。
主人は「取ったなりに、喰わずにもってる。」と悲しそうに言ったそうだ。


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